総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-29
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
労働安全衛生マネジメントシステム(厚生労働省・中央労働災害防止協会)p.3 労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針の基本的な枠組み の表がそのまま出題されています。
参考
1) 労働安全衛生マネジメントシステム(厚生労働省・中央労働災害防止協会)
総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-28
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
中小規模事業場の安全衛生管理の進め方p.6 安全衛生管理体制及び活動について の表がそのまま出題されています。
参考
1) 中小規模事業場の安全衛生管理の進め方(東京労働局 労働基準部)
総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-27
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
①問題文の通りです。
危険予知訓練(K=危険,Y=予知,T=トレーニング)は作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。
KYT基礎4ラウンド法はKYTの基礎手法です。1R(ラウンド)から4Rまでの段階ごとに危険予知訓練を行います。
②ツール・ボックス・ミーティング(TBM)とは、職場で行う作業の打合せのことです。「ツール・ボックス=道具箱」の近くで行われるため、このように呼ばれています。
道具に起因する事故だけでなく、作業全体を対象として安全衛生のポイントを確認する活動です。
③問題文の通りです。
ISO12100:2010において、基本安全規格(全ての機械類で共通に利用できる基本概念、設計原則を扱う企画)が示されています。
その中のリスク低減プロセスにおいて、第一段階かつ最重要段階が「本質的安全設計」です。
④問題文の通りです。
ストレスチェック制度は労働者数50人以上の事業場において実施が義務付けられています。
⑤問題文の通りです。
火災発生時に自力で避難することが著しく困難な者が入所する社会福祉施設や、劇場・飲食店など不特定多数の人が出入りする用途で収容人数が30人以上のものなどが防火管理者が必要な防火対象物となります。
参考
1) 職場のあんぜんサイト 安全衛生キーワード 危険予知訓練(KYT)(厚生労働省)
2) 「安全衛生活動」を徹底しよう!(厚生労働省)
3) おさえておきたい知識集 法令・安全規格(KEYENCE)
4) ISO12100 - 機械安全の基本規格(FACTORIST)
5) 労働安全衛生法に基づく ストレスチェック制度 実施マニュアル(厚生労働省労働基準局安全衛生部 労働衛生課産業保健支援室)
総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-26
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
①危険性又は有害性等の調査等に関する指針 (厚生労働省安全衛生部安全課)p10 より
リスクアセスメント等の対象から、仮設備を除くという規定はありません。
②危険性又は有害性等の調査等に関する指針 (厚生労働省安全衛生部安全課)p6 より
4 実施体制等
(1) 事業者は、次に掲げる体制で調査等を実施するものとする。
ア 総括安全衛生管理者等、事業の実施を統括管理する者(事業場トップ)に調査等
の実施を統括管理させること。
③危険性又は有害性等の調査等に関する指針 (厚生労働省安全衛生部安全課)p8 より
5 実施時期
(1) 事業者は、次のアからオまでに掲げる作業等の時期に調査等を行うものとする。
ア 建設物を設置し、移転し、変更し、又は解体するとき。
④危険性又は有害性等の調査等に関する指針 (厚生労働省安全衛生部安全課)p20 一部抜粋より
9 リスクの見積り
ウ 負傷又は疾病の重篤度は、負傷や疾病等の種類にかかわらず、共通の尺度を使う
ことが望ましいことから、基本的に、負傷又は疾病による休業日数等を尺度として
使用すること。
⑤危険性又は有害性等の調査等に関する指針 (厚生労働省安全衛生部安全課)p23 より
10 リスク低減措置の検討及び実施
(1) 事業者は、法令に定められた事項がある場合にはそれを必ず実施するとともに、
次に掲げる優先順位でリスク低減措置内容を検討の上、実施するものとする。
ア 危険な作業の廃止・変更等、設計や計画の段階から労働者の就業に係る危険性又
は有害性を除去又は低減する措置
イ インターロック、局所排気装置等の設置等の工学的対策
ウ マニュアルの整備等の管理的対策
エ 個人用保護具の使用
参考
1) 危険性又は有害性等の調査等に関する指針(厚生労働省安全衛生部安全課)
総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-25
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
①消費者安全法 第四十条4項 より一部抜粋
内閣総理大臣は、多数消費者財産被害事態が発生した場合(他に実施しうる措置がある場合を除く)において、多数消費者財産被害事態による被害の発生又は拡大の防止を図るため必要があると認めるときは、当該多数消費者財産被害事態を発生させた事業者に対し、消費者の財産上の利益を侵害することとなる不当な取引の取りやめその他の必要な措置をとるべき旨を勧告することができる。
②消費者安全法 第十二条 より
第十二条 行政機関の長、都道府県知事、市町村長及び国民生活センターの長は、重大事故等が発生した旨の情報を得たときは、直ちに、内閣総理大臣に対し、内閣府令で定めるところにより、その旨及び当該重大事故等の概要その他内閣府令で定める事項を通知しなければならない。
③消費者行政の仕組みと国民生活センターの役割(独立行政法人 国民生活センター) より
国民生活センターは消費者のための中核的組織であり、消費者庁や国民生活センターと連携しています。
④平成29年版消費者白書(消費者庁)p166 より
消費者安全調査委員会(以下「消費者事故調」といいます。)は、消費者事故からの教訓を得て、事故の予防・再発防止のための知見を得ることを目的に、2012年10月、消費者庁に設立されました。
消費者事故調は、責任追及(「誰が悪い」)ではなく、事故の予防・再発防止(「なぜ事故が起きたのか」、「どうすれば同じような事故が防げるのか」)を考える組織です。事故原因について、機械の不具合の有無、法令違反といった点だけでなく、消費者によって実際に使われる環境や人間の行動特性にも目を向け、幅広い視点から、科学的かつ客観的な調査を行っています。
⑤消費者安全の確保に関する基本的な方針 平成28年4月1日最終改定(内閣府)p11 より
「隙間事案」に当たるか否かが一見して明確ではない事案については、まず消費者庁がこれを「隙間事案」になる可能性のあるものとして広く受け止め、その上で、消費者庁及び関係行政機関等において、事案についての法律の適用関係を確認することにより、当該事案を担当する機関が迅速に確定されるようにする。
参考
1) 消費者安全法(e-Gov法令検索)
2) 消費者行政の仕組みと国民生活センターの役割(独立行政法人 国民生活センター)
3) 平成29年版消費者白書(消費者庁)
総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-24
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
認証方式の3要素は以下の通りです。
オンライン本人認証方式の実態調査 報告書 (IPA)p5 より
・記憶 (SYK: Something You Know)
本人のみが記憶しているデータに基づいて利用者を認証する方法であり、パスワード、パスフレーズ、PIN(Personal Identification Number)などがこれに当たる。これらの記憶データは他人に知られないようにしておかなければならない。
・所持 (SYH: Something You Have)
本人のみが所持している物によって利用者を認証する方法であり、ICカードやスマートカード、ワンタイムパスワードのトークンなどがある。これらの所持物を他人に貸したりしてはいけない。
所持物は紛失や盗難の危険性がある。紛失や盗難時の安全性のためにこれらのカードを利用するに当たっては記憶要素(PIN)と組み合わせで用いることが多い。
・バイオメトリクス情報 (SYA: Something You Are)
本人の生体に基づくデータにより利用者を認証する方法であり、本人の特性としての指紋、音声、虹彩、顔の形などを識別することによる。
この方法は本人に結びついたデータによるもので記憶忘れや所持物の紛失などの問題はない。
また、多段認証と多要素認証については以下のように示されています。
オンライン本人認証方式の実態調査 報告書 (IPA)p11 より
(1)多段認証・多要素認証 複数の要素(SYK、SYH、SYA)を用いる認証方式を「多要素認証」というのに対して、同じ要素の認証を多段で実施する認証方式を「多段認証」や「多段階認証」という。
例えば複数のパスワード(記憶された秘密トークン)を用いる認証方法がある。後述する金融分野では、第一暗証番号、第二暗証番号を設定することで本人認証と取引を行う際の認証(取引認証と呼ばれる)の二段階の認証を実施している。
①パスワードと秘密の質問に対する答えはいずれも「記憶」に分類されますので、多要素認証にはなりません。
②ワンタイムパスワードのトークンは「所持」に、パスワードは「記憶」に分類されますので、多要素認証となります。
③ICカードは「所持」に、指紋は「バイオメトリクス認証」に分類されますので、多要素認証になります。
④音声は「バイオメトリクス認証」に、パスフレーズは「記憶」に分類されますので、多要素認証になります。
※パスフレーズ=パスワードのうち、文字数が多いもの
⑤パスフレーズは「記憶」に、ICカードは「所持」に分類されますので、多要素認証になります。
参考
1) オンライン本人認証方式の実態調査 報告書 (IPA)
総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-23
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
①クラウド(cloud,雲を意味する英語)は、データやアプリケーションなどのコンピュータ資源をネットワーク経由で利用する仕組みのことです。
②エッジコンピューティングは、従来のクラウドよりもユーザーに近い領域でデータ処理機能を提供することで、リアルタイム性を確保する技術です。
クラウドコンピューティングではすべての情報をクラウド上に集約します。
それに対してエッジコンピューティングではデータの加工や分析など、一部の処理をIoTデバイスやその周辺領域に配置したサーバーで行い、加工したデータのみをクラウドに送信します。
エッジコンピューティングのメリットは以下の通りです。
・低レイテンシ(データ通信の遅延時間の短縮)
・ネットワーク負荷の低減
・データ漏洩リスクの低減
・クラウドサーバー依存度の低減
③平成30年度版 情報通信白書(総務省)p123 より
企業がクラウドサービスを利用する効果として
①システム構築の迅速さ・拡張の容易さ
②初期費用・運用費用の削減
③可用性の向上
④利便性の向上
という4点が例として挙げられる。
④クラウドコンピューティングの分類のうち、提供サービスによる分類は以下の通りです。
・SaaS(Software as a Service)
サーバー側で稼働しているソフトウェアを、インターネット等のネットワーク経由で利用者が利用するサービスのこと。
具体例として
→Officeソフト
→オンラインストレージ
などがあります。
・PaaS(Platform as a Service)
アプリケーションの実行に必要なプラットフォームであるネットワークやサーバーシステム、OSやミドルウェアなどをインターネット経由で利用できるサービスのこと。
・IaaS(Infrastructure as a Service)
情報システムの稼働に必要なインフラとなる、ネットワークやサーバーシステムを、インターネットを経由して利用できるサービスのこと。
⑤クラウドコンピューティングの分類のうち、配置形態による分類は以下の通りです。
インターネット経由の一般向けサービスのこと。
企業等が自社内に環境を構築し、ユーザー部門が利用するサービスのこと。
・ハイブリッドクラウド
パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせた形態。
参考
1) エッジコンピューティングとは?(NECソリューションイノベータ)
3) 用語集|SaaS(IDCFrontier)