アウトプットメモ

大豪院 邪鬼のメモです

総合技術監理部門 令和元年度 Ⅰ-1-2

※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。

解説

①デザインイン
部品の製造販売を行う業者が、完成品のメーカーに設計の協力をして共同開発を行い、その際に自社の部品をその新製品の組み立てに使用するように働きかけること。
新製品の設計が進んでいる場合は競合他社に入り込まれてしまうことがあるため、早い段階からメーカーに技術提供などで働きかけを行い、新製品に自社の部品を組み込むよう営業活動を行います。
開発の詳細が早い段階から把握でき、共同作業を通じて大きな問題を事前に解決することができるなどの利点があり、製品開発の効率化と高品質化に効果があります。

②デザインレビュー
設計書や図面などの成果物を複数の関係者で評価し、製品開発プロセスの節目で次のステップに進むべきかを判断することをデザインレビューと呼びます。
JISやISO9000などでは「設計審査」と規定され、品質マネジメントにおいて重要な項目です。

③コンカレントエンジニアリング
複数のプロセスの設計・開発を同時並列的に進めることで、設計・開発期間の短縮を図ること。
複数の製品の設計・開発を同時並列的に進めるわけではありません。

フロントローディング
問題文の通りです。

⑤VE
製品の価値を、機能をコストで割ったものと定義し、機能を増加、又はコストを縮減することで価値の向上を図る手法。

補足

問題文に出てこなかったCとDについては以下の通りです。

CはCostの頭文字で、原価・コストを意味します。
管理指標の例としては、単価や原価率があります。

DはDeliveryの頭文字で、納期・期間を意味します。
管理指標の例としては、納期達成率やリードタイム短縮があります。
※リードタイム=製造から納品までの総合的な期間

参考

1) デザイン・イン(wikipedia

2) デザイン・イン(コトバンク

3) デザインレビューとは?各工程前の効果的なチェック方法について解説(ロボット導入.com)

4) 新・VEの基本(産能大学VE研究グループ)