アウトプットメモ

大豪院 邪鬼のメモです

総合技術監理部門 令和4年度 Ⅰ-1-40

※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。

解説

解説
①国連責任投資原則(Principles for Responsible Investment:PRI)とは、国連より提唱された機関投資家の投資原則のことで、持続可能な社会の実現を後押しするために、ESG課題を投資の意思決定プロセスに組み込むことなどが示されています。

機関投資家=顧客から拠出された資金を運用・管理する法人投資家の総称

②従来の投資では、定量的な財務情報(キャッシュフローや利益率)によって投資先を評価していました。ESG投資では、非財務情報である、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素を考慮します。

ベンチマーク=本来は測量において利用する水準点を示す語で、転じて金融、資産運用や株式投資における指標銘柄など、比較のために用いる指標を意味します。

③年金積立金の管理運用や、地域の金融機関についてもESGが考慮されています。

④企業や地方自治体等が、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行する債券をグリーンボンドと呼びます。

グリーンボンドはESG投資の一つです。

⑤ネガティブ・スクリーニングはESG投資の手法で、投資先の選定において、ESGの観点から適さないと考えられる要件をあらかじめ定め、該当する投資対象を除外する方法のことです。

宗教的、倫理的視点からアルコールやたばこ、ギャンブル製品といった別名「罪ある株(Sin stock)」とも呼ばれる銘柄を除外する例や、人道的見地から武器製造企業、環境保護の見地から原子力発電事業などを投資対象から除外する例があります。

参考

1) 証券用語解説集(野村証券ホームページ)

2) 国連責任投資原則(PRI)とは・意味(IDEAS FOR GOOD)
3) 責任投資原則(PRI)活動について(フコク生命
4) ベンチマークwikipedia
5) ESG投資(年金積立金管理運用独立行政法人

6) 用語解説(三菱UFJ信託銀行)

7) ESG投資(年金積立金管理運用独立行政法人

8) グリーンファイナンスポータル(環境省