総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-3
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
①管理図では、上方管理限界線(UCL)と下方管理限界線(LCL)を設けて、工程の状態を判断します。
管理限界線は実測データから求めるのに対し、規格値は生産者が消費者に保証する値のことです。
通常、管理限界線は規格値よりも厳しく設定されます。(安全側)
②工程能力とは、定められた規格限度内で、製品を安定的に生産できる能力のことをいい、工程能力の評価を行うための指標が工程能力指数です。
工程能力指数の計算式のうち、代表的なものは以下になります。
(規格の上限-規格の下限)/6×標準偏差
したがって、品質特性の測定値のばらつき(標準偏差)が小さいほど、工程能力指数は大きくなります。
③工程能力指数の値と検査コスト、製品における検査の重要性(不良品の危険度など)などを考慮し、検査の簡略化が行われることがあります。
④製造ラインでの品質検査には、「全数検査」と「抜取検査」があります。
不良品が混入しても命に危険が無いなど、ある程度の不適合品の混入(不良率)を許容できる場合に抜取検査が適用されます。
⑤抜取検査のサンプルは母集団を等確率で検査が出来るよう、ランダムに抜き取ることが大前提となります。
参考
1) 山田ジョージのQC検定3級 テキスト&問題集(山田ジョージ)
2) 測定器ナビ(KEYENCE)
3) ランダムサンプリングによる抜取検査(初心者でもわかる統計学)
4) 管理図1 管理図とは(QC検定合格と雑記でダイエット日記)