アウトプットメモ

大豪院 邪鬼のメモです

総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-16

※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。

解説

職能別組織とは、営業・生産といった経営機能ごとに編成された組織形態のことです。それぞれの組織形態を経営者がまとめるため、集権的な組織形態です。

事業部制組織とは、事業ごとに部署を設けて、部署内である程度の経営ができるように編成された組織形態をいいます。分権的な組織形態です。

ア 専門的な知識や経験の蓄積については、専門職が集まる職能別組織のほうが優位です。

イ 活動規模の拡大に伴う単価コストの低下については、規模の経済性や経験曲線効果を発揮できる職能別組織のほうが優位です。

※規模の経済性=生産量が高まることで固定費の分散や変動費の低減(大量仕入れなどによる)が起こり、コストが低下すること。

経験曲線効果=作業者の熟練度向上やノウハウの蓄積によって生産性が向上すること。

ウ 事業環境の変化への迅速な対応については、部署内である程度の経営ができるよう編成された事業部制組織のほうが優位です。

エ 次世代の経営者の育成については、部署内である程度の経営ができるよう編成された事業部制組織が優位です。

参考

1) 【職能別組織とは】特徴・事業部制組織との違いをわかりやすく解説(リベラルアーツガイド)

2) 事業部制組織とは?メリット・デメリットやカンパニー制との違いを分かりやすく解説!(Geekly)

3) 機能別組織と事業性組織の特徴とメリット、デメリット 中小で多く利用される組織構造(ゆうゆうぶろぐ)