総合技術監理部門 令和4年度 Ⅰ-1-17
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
ア クラスター分析
クラスター分析とは、異なるものが混ざりあっている集団の中から互いに似たものを集めて集落(クラスター)を作り、対象を分類するという方法の総称です。
顧客の分類にはクラスター分析が適しています。
※顧客プロファイリング=顧客の特徴や行動を科学的に分析すること
イ ロジスティック回帰分析
いくつかの要因から、2値(合格↔不合格、勝ち↔負けなど、2つの異なる値)の結果が起こる確率を説明・予測することができるのがロジスティック回帰分析です。
従業員数や情報セキュリティ訓練の実施回数という"いくつかの要因"が、情報漏えい事件発生の有無という"2値の結果"に与える影響を調べるためには、ロジスティック回帰分析が適しています。
ウ 重回帰分析
ロジスティック回帰分析が2値の結果を目的としているのに対し、重回帰分析は量的(得点や体脂肪率など)な結果を目的としています。
最寄駅からの距離や店舗面積といった"いくつかの要因"が、売上金額という"量的な結果"に与える影響を調べるためには、重回帰分析が適しています。
なお、"1つの要因"が"量的な結果"に与える影響を調べる場合は単回帰分析が適しています。
参考
1) クラスター分析(MACROMILL)
2) 顧客プロファイリングの基本(TCG)
3) ロジスティック回帰分析とは?用途、計算方法をわかりやすく解説!(GMO RESEARCH)