アウトプットメモ

大豪院 邪鬼のメモです

総合技術監理部門 令和4年度 Ⅰ-1-28

※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。

解説

①FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)は、日本語で故障モード影響解析と表現され、製品や製造プロセスがもつリスクを設計段階で評価し、取り除くための手法です。

システムの構成要素に故障が生じるとしたらどのような故障が生じるか、その故障により全体にどのような影響が生じるかを評価し、重点的にケアすべき要素(優先度の高い要素)を見出します。

②VTA(Variation Tree Analysis)

VTAは、ある事象の発生を想定し、それによって引き起こされる事象を人間の行動や判断を中心に樹枝状に分岐想定していくことによって、最終事象に至る過程とその確率を明らかにする手法です。

ETA(Event Tree Analysis)

ETAは、二分樹で業務手順を表現することで、その業務の中に誤り(誤作動・誤操作・故障など)が生じると、どのような事態が生じるかを整理する手法です。

④HAZOP(Hazard and Operability Studies)

HAZOPでは、「設計意図からのずれ」をもれなく洗い出すための、なし(no)・多い(more)・少ない(less)・逆に(reverse)・他の(other than)など、複数のガイドワードを用いて対象項目を解析します。

⑤THERP(Techinipue for Human Error Rate Prediction)

THERPは人間信頼性アセスメントの1つで、タスク解析による作業ステップの分解、基本過誤率のあてはめや調整等の手順を経て、人間が起こすエラーの確立を予測する手法です。

参考

1) FMEA(Wikipedia

2) FMEAとは?工程管理での重要性や具体的な実施方法を解説!(ITトレンド)

3) FMEAとは(株式会社 日本科学技術研修所)

4) 「VTA/ETA」とは(ものづくり.com)

5) 平成15年度 ヒューマンファクター概念に基づく海難・危険情報の調査活用等に関する調査研究 最終報告書(日本財団 図書館)

6)ETA(Event Tree Analysis)とは【初期事象から災害へ展開】(機械卒でも土木の現場監督)

7)HAZOP 基礎知識(HAZOP&プラント安全促進会)

8)人間信頼性アセスメント(Wikipedia