アウトプットメモ

大豪院 邪鬼のメモです

総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-7

※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。

解説

貸借対照表では、会社の決算日における財政状態を表します。

流動資産は現金や預金、売り掛け金など短期間(1年以内)に現金化できる資産で、流動負債は短期間(1年以内)に返さなければならない負債です。

つまり、流動資産が流動負債より大きいほど余裕のある会社となります。

流動資産を流動負債で除した「流動比率」によって短期的な支払い能力を数値化することができます。

②売上高に対する売上総利益(粗利)の割合のことを、売上総利益率(粗利率)とよびます。

売上総利益率が高いほど、製品やサービスの付加価値が高いといえます。

③売上債権が増えるということは、計算時の現金が減る(受け取りが遅れる)ことになりますので、マイナスの調整が必要です。

仕入債務が増加するということは、計算時の現金が増える(支払いが遅れる)ことになりますので、プラスの調整が必要です。

④フリーキャッシュフローとは、会社が事業活動で稼いだお金のうち、自由(フリー)に使える現金(キャッシュ)がどれだけあるかを表すものです。

営業活動キャッシュフローに投資キャッシュフローを加えることで求められます。

Webサイトによっては、「営業活動キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引く」と説明されていますが、中小企業庁において、投資キャッシュフローを加えるという説明がされています。

貸借対照表は期首時点や期末時点といった「一時点」を表し、キャッシュフロー計算書は1年や四半期会計期間等の「一期間」を表します。

キャッシュフロー計算書の期末残高と、貸借対照表の現金及び預金は同じ数値となります。

参考

1) 流動資産とは|貸借対照表での見方・分析方法(経理COMPASS

2) 売上総利益率とは?計算方法や業界別の平均値、上げる方法を解説(バックオフィス進化論)

3) キャッシュフロー計算書は直接法と間接法どちらが良い?わかりやすい作り方は?(MoneyForwardクラウド会計)

4) 「中小企業の会計34問34答」キャッシュ・フロー計算書を自動的に作成 (小冊子58ページに対応)(中小企業庁

5) わかりやすい解説シリーズ「キャッシュ・フロー計算書」(EY 新日本有限責任監査法人

6) キャッシュフロー計算書が合わない原因!着目すべき2つのポイントとは?(MASナビ)