総合技術監理部門 令和3年度 Ⅰ-1-23
※問題文及び正答は日本技術士会のホームページから確認してください。
解説
①クラウド(cloud,雲を意味する英語)は、データやアプリケーションなどのコンピュータ資源をネットワーク経由で利用する仕組みのことです。
②エッジコンピューティングは、従来のクラウドよりもユーザーに近い領域でデータ処理機能を提供することで、リアルタイム性を確保する技術です。
クラウドコンピューティングではすべての情報をクラウド上に集約します。
それに対してエッジコンピューティングではデータの加工や分析など、一部の処理をIoTデバイスやその周辺領域に配置したサーバーで行い、加工したデータのみをクラウドに送信します。
エッジコンピューティングのメリットは以下の通りです。
・低レイテンシ(データ通信の遅延時間の短縮)
・ネットワーク負荷の低減
・データ漏洩リスクの低減
・クラウドサーバー依存度の低減
③平成30年度版 情報通信白書(総務省)p123 より
企業がクラウドサービスを利用する効果として
①システム構築の迅速さ・拡張の容易さ
②初期費用・運用費用の削減
③可用性の向上
④利便性の向上
という4点が例として挙げられる。
④クラウドコンピューティングの分類のうち、提供サービスによる分類は以下の通りです。
・SaaS(Software as a Service)
サーバー側で稼働しているソフトウェアを、インターネット等のネットワーク経由で利用者が利用するサービスのこと。
具体例として
→Officeソフト
→オンラインストレージ
などがあります。
・PaaS(Platform as a Service)
アプリケーションの実行に必要なプラットフォームであるネットワークやサーバーシステム、OSやミドルウェアなどをインターネット経由で利用できるサービスのこと。
・IaaS(Infrastructure as a Service)
情報システムの稼働に必要なインフラとなる、ネットワークやサーバーシステムを、インターネットを経由して利用できるサービスのこと。
⑤クラウドコンピューティングの分類のうち、配置形態による分類は以下の通りです。
インターネット経由の一般向けサービスのこと。
企業等が自社内に環境を構築し、ユーザー部門が利用するサービスのこと。
・ハイブリッドクラウド
パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせた形態。
参考
1) エッジコンピューティングとは?(NECソリューションイノベータ)
3) 用語集|SaaS(IDCFrontier)